目標の倍の金額です。 現地はこの冬の雪害による大被害のため家畜が減少し、思うように羊・山羊の購入を進めることが出来ません。
現地では、平田裕子と「puujee」のモンゴル上映会のコーディネータ、アンハさんが調査を始めています。貴重な支援金を無駄にしないために、支援計画を再検討しています。
羊、山羊以外に、乳製品がまかなえる牛、馬も購入したり、支援金の一部を銀行に預け、その利子をスレンさんの生活費の足しにしてもらうことなど考えています。
また、どの家も等しく雪害の被害を受けているので、スレンさんにだけ支援しているという印象は好ましくありません。
別の基金を設けて、地元の図書館に本を贈るなど、地域への支援も考えています。 みなさまのご協力に感謝いたします。
puujee製作委員会
サインバイノー!
アンハさんとスレンさんのところへ行ってきました。雨の降る中でしたが、草原にとっては恵みの雨。しかし、気温はぐっと下がりました。
途中、家畜の死骸が草原にあり、また今でも弱っている家畜もいてこの春を迎えることがどんなに大変だったかを想像しました。 スレンさん家族はみな元気です。
いつものようにあたたかくスレンが迎えてくれて、嬉しかったです。 本題、調査報告です。 スレンさんの家の近く(およそ10キロ圏内?)3軒の遊牧民を訪ねました。
羊は近くで買うのがいいそうです、遠くから来るとその草原に慣れるまで2,3年かかるそうです。日本で言えば水が違うということでしょうか、なるほどと思いました。
それから草原の遠くの山には雪が残っていました!それほど寒さが残っているということでしょうか。
羊は、雪害で値上がりしただけではなく、去年生まれた2歳羊はほとんどが死んでしまって買うことはできません。
羊と山羊をあわせて100頭(その割合も、なるべく山羊がすくないように交渉が必要)くらいなら用意ができるとのことです。
値段は、3,4歳のメス羊 50,000~60,000ツルグ(3400円~4000円)、山羊45,000ツルグ(3000円)。 スレンさんのところに去年いた牛はすべて死んでしまいました。
今年は乳製品も作れません。ほんとうに残念です。アルタンボラグはもともと乳牛で生計を立てている遊牧民の多い土地だそうです
。しかし、今日の調査では牛を売ってくれるところは見つかりませんでした。スレンさんは本当に支援を待っていたんだとひしひしと感じました。
「皆さんは後から来るの?」と仰っていました。
支援していただいたお金が、スレンさんが本当に必要とするものに形を変え、皆さんの気持ちがちゃんと伝わるようにしなければと思います。
後で聞いたのですが、スレンさんが私に「私が草原で羊達の面倒をみるよ」と言っていたそうです。
そのときにモンゴル語がちゃんと理解できていたら、もっともっと強く手を握りかえしたのに!ああ、情けない言葉が分からなくて。頑張って勉強します!
2010年6月9日 平田裕子
(平田裕子さんは昨年の「puujee」モンゴル上映会に参加、それ以来モンゴルを気に入り、現在モンゴル語を勉強するためにウランバートルに滞在中です。
スレンさん羊支援のスタッフとして活躍してくれています。)